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自己所有か賃貸か(不動産の相続を考える)

今年の5月、九州に住む義父が他界した。従って、現在遺産相続の手続き進行中である我が家。

 

義父の遺産は現金が多く不動産が少なかったことと、連れ合いである義母が存命なため、義父の不動産は全て義母が相続することになった。義父の名義だったのは納屋兼車庫のみで、大した財産ではない。

今回はそれでいいのだが、いずれ義母も亡くなる。その時が恐ろしい。

 

夫の実家は元々義母の生家である。つまり義父はマスオさん。

なので、自宅敷地から畑や田んぼまで、不動産のほとんどは義母の名義である。

九州の片田舎の土地なので価値は低いだろうが、敷地は結構広い。

家屋は築70年ほどと非常に古く、義母亡き後住む者はいない予定だ。

 

夫は弟との二人兄弟。二人とも首都圏に自己所有の家を持っていて、おそらく今後実家に戻って暮らすことはない。

義母が亡くなった時は、二人のうちどちらかが、もしくは不動産を分けて両方が相続しなくてはならない。

現在独り暮らしとなっている義母が亡くなって無人となった古い家は、はっきり言って息子たちには不要である。しかし相続しなくてはならない。

現金財産がそこそこあるので、相続放棄はあり得ない。

ということは、不動産を相続した者が、必要のない土地家屋の固定資産税だけを延々払い続けることになる。

相続人でもない嫁の立場で言うことではないが、売れるものなら売ってしまいたい。いや、タダでもいいからもらってくれる人が居たらあげてしまいたいくらいである。

だが残念なことに、そんな奇特な人はいないのではないかと思われるような場所なのだ。

 

ところで義弟は50歳をとっくに過ぎているが独身である。結婚の経験はない。

ということで、孫世代はうちの二人の子供(息子と娘)だけなのである。

法定相続で言えば、義弟が独身のまま亡くなったら、義弟の財産は甥姪であるうちの子に来るはず。

つまり、義母の不動産を夫が相続しようと義弟が相続しようと、最終的にはうちの子供達に回ってくるのだ。

更に、うちも義弟も持ち家なので、それらも上乗せされる。

 

それから更に言うと、私の実家の財産もやがては全てうちの子供の物となりそうなのだ。

なぜなら私のきょうだいである弟も独身。おそらく生涯独身だろう。

実家は父は30年以上前に亡くなり母が独りで住んでいるが、母亡き後は私か弟のどちらかが相続し、やがてうちの子供に行く。そしてそれは若干売りにくい土地である。

夫の家とほぼ同じ状況なのだ。

 

そんなにたくさんの不動産、しかもあっちこっち、もらえる立場でナンだが、子供たちにとって結構迷惑だと思う。

現金財産がたんまりあるならまだいいが、下手したら不動産の相続税を払うのが難しくなっているかもしれない。

 

そんなことを考えては一人悶々としてる私なのである。

夫はきっと「その時考えればいい」というので相談にならない、と思うのでしていない。

私が取り越し苦労をしているのかもしれないが、相続というのは早め早めに対策をしておかないと大変なことになりかねないと思うのだ。

 

そこで思ったのだが、家を子供に相続する・・つまり家を買うということは、子供にとって負担なのではないだろうか?

もちろんケースバイケースだとは思う。ありがたがる子供も多いだろう。

しかし、うちの子供たちは今私たち夫婦が住んでいるこの家に住むことは将来ないだろう。私も住んでほしいと思わない。売れない土地ではないが、駅から遠く不便なのだ。だとしたら、私の目の黒いうちにこの家は売り払って、賃貸に移った方が相続が楽で子供たちに迷惑がかからないように思えてきたのだ。

 

30歳を過ぎた頃、早く自分の家を持ちたいと思った。そうするのが当たり前だと思っていたし、歳とって賃貸なんて恥ずかしいとさえ・・・

しかしいざ相続が目前に来た今、不動産は厄介者である気がしてきたのだ。

賃貸だったらなんて身軽~って思い始めている。

人口が減り、土地が余り、空き家が増加していく一方であろうこれからの時代、使わない不動産は『財産』というより『負債』(不要でも固定資産税を払ったり、管理をしていかねばならぬので)と言えるのではないだろうか?

価値の高い不動産なら売るなりすればいいのだろうが、少なくともうちの場合、子供たちはきっと迷惑がると思う。なんでこんなもん遺したんだよ、と・・・

 

私が死ぬ前になんとかしたい、せねば・・・