偶然すぎる出来事~その3~
20年近く前のこと。古い話ばかりで・・・(f^_^;)
その頃、私は無性にフルートを習いたかった。
子供の頃からフルートを吹く優雅な姿に憧れていたけれど、機会もなく実行に移せずに大人になった。
フルートの名曲、作曲家 ビゼーの『アルルの女 メヌエット』をいつか吹けるようになりたかった。
ある日、近所でピアノ教室を開いている人に、
「どこかにフルート習えるところないかなあ?」と聞いてみた。音楽関係者なら知ってるかもしれないと思ったのだ。
「島村楽器で習えるんじゃないかな?」と教えてくれた。
それから2~3日後の新聞広告に、なんとその島村楽器のチラシが入ったのだ。
島村楽器は、うちから車で20分程のイオン(当時JUSCO)内にある楽器屋さん。
すごく近いというわけではない。
後にも先にも、うちに島村楽器のチラシが入ったのを見たのはこの時だけ。本当にビックリした。
チラシにはフルートも載っていた。
そこで、お店に行ってみることにしたのだ。
店頭に並んだフルートを見ていたら、店員のお姉さんが、
「フルートをお探しですか?」と声を掛けてきた。
私「ええ、、吹いたことないんですけどやってみたいんですよね。」
店員「それなら、一度無料レッスン受けてみてはいかがですか?」
その店員のお姉さんが、たまたまフルート教室の講師だった。
レッスンが無い時間は店頭に出ているそうだが、それから何十回とレッスンに出かけた際に、店頭にお姉さんが居たことはほとんどない。
結局それをきっかけに島村楽器でフルートを習うことになり、2年後位にどうにか『アルルの女』を吹けるようになった。
島村楽器のことを聞いた数日後にチラシが入るという神がかったタイミングには、今思い出しても不思議な気がする。
更に、滅多に店頭に居ないフルート講師が、私が行った時にたまたま店頭に居て私に声を掛けたこと、それらの偶然は私に「フルートを習いなさい」と言っているように感じた。
私の場合はたかだか『フルートを習う』ということだったが、偶然が重なり生涯の仕事に就くことになった人や有名人になった人も居るだろう。