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闘病記を読んで想うこと

自分より若い友人が相次いでガンになり、次は自分の番でもなんらおかしくないと、改めて考えるようになりました。

最近図書館へよく行くので、病気になった時の心得を知っておきたいと、闘病記の類の本を多数借りて読みました。

借りた本のほとんどがガンの闘病記です。好んでガンを選んだわけではなく、ほぼガンしかないのです。

世の中にはいろんな病気があるけれど、やっぱりガンは『特別』なんですね。患う人の人数も多く、また若い人も余裕で罹ってしまう。

そして、闘病記を書く人は、若い人が多いです。

 

いろいろ読んでみてまず想ったことは、コレって実際にガンになってから読むのはキツイなあ、ということ。

なぜなら、私は本を読んだ後にその人がその後どうなったのか知りたくてググるのですが、著者の大半がその後数年のうちに亡くなっているから。(もちろん存命の方もいないわけではない)

夫が妻のガン闘病を書いたのもいくつか読みましたが、最悪だったのは、出版後数ヶ月で著者の夫が自殺してしまったってものありました。

 

副作用の辛さの描写も、これから抗ガン剤を受ける人にとっては不安が増すばかりでしょうね。今私はガンではないので、「副作用は大変だなあ」とどうしても他人事になってしまいますが、将来もしガンになっても、「そういえば副作用のことが本に書いてあったっけ。読み直してみよう」とは思わないでしょう。

 

そもそも、闘病記って、同じ病気を患っている人に読んでもらうために書いているのでしょうか?何かの参考になればってこと?

昨年亡くなった小林麻央さんの闘病ブログなんかを見ても、コレを見て同じ病気の人が励まされますかねえ??頑張ってる姿に励まされるってことでしょうか?

励まされるのは、闘病後に治って元気になった人の書いた物でなくちゃ、って思うんですけど。

自分のやってきた治療を事細かに公表するわけでもなく、民間治療に走った結果手遅れになったとか言われてますけど、それを後悔してみなさん私のようにならないでと言っているわけでもなかったように思うんですけど・・・同病の人の参考になることはほぼなくないですか?

結果、幼い子供を遺して亡くなってしまったわけで、なんら同病の人への励ましにはなっていないと、私は思っています。

いえ、麻央さんに否定的なわけではなく、同じ乳ガン患者がどう思うだろうか?って考えているわけです。

 

一番印象に残ったガン闘病記は、

絵門ゆう子さんの 『がんと一緒にゆっくりと』

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絵門さんは何冊か同様の本を出されていますが、この本は特に民間療法について考えさせられるものです。

伝聞ではなく、実際に絵門さんご自身が民間療法をいろいろと試されたうえでの体験談が詳細に書かれてあり、これからガン治療を受ける人や、私のようにまだガンではないけれど予備知識として知っておくという点で大変参考になります。

2003年と少々古い本ですが、一般知識として一読の価値ありと思えました。

数年後に亡くなられてしまわれて、非常に残念です。

 

それにしても、やっぱりガンは怖いですね。

極初期と言われていたのに再発・転移を繰り返し、結果数年後に亡くなるケースも少なくないようです。

手術をして患部を取り除けば『治った』というわけでもなく、その後何年にも渡って検査が必要。その検査のたびに再発してないかドキドキもんだと思います。身体的にはもちろんのこと、精神的にもとても辛い病気だと改めてよくわかりました。