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胃カメラ・大腸カメラ

つい先日、近くのクリニックで大腸と胃、両方の内視鏡検査を同時に受けた。

 

私より若い友人二人が相次いでガン(胃ガン・大腸ガン)になったと聞いて、急に怖くなったのだ。

自覚症状はほぼない。ほぼ、というのは、気にすれば気になることが全く無いわけでもないから。若い頃は下痢などあまりしなかったのが、ここ数年は食事の後などわりと頻繁にお腹が痛くなる。一度出してしまえば治ってしまう程度ではあるが。

 

胃カメラは過去に2度受けたことがあり、直近では2年前にやっている。その時にピロリ菌検査もしてもらい、陰性だった。

 

大腸カメラは人生初。

検査前に飲む下剤が辛いとか、カメラが腸の曲がり角を通る時に結構痛いとか、できれば一生やらずに過ごしたいって思ってた。

便潜血検査だけは毎年やっていて、引っかかったことはなかった。もしそこで引っかかっていたら仕方なく内視鏡検査を受けていたことだろうが、ラッキーにもそういった事態になっていなかったのだ。

 

しかし、最近大腸ガンが発覚したその友人は、最後に便潜血検査した2年前まで陽性だったことはなく、今年初めてひっかかり、内視鏡検査を受けたらガンが見つかったというのである。

そうなってくると、今の私にも大腸ガンが既にできていてもおかしくはないわけで、「ワタシ!大腸カメラ!やる!!」と突如として決心した。

手始めに400円でできる市の便潜血検査をしてみてからでもよいのではと思う人もいるだろう。しかし、その検査は見逃しも多いと聞く。たまたま血が混じってない部分を検体として提出している可能性もある。

 

私はやると決めたら行動に移すのが早い方だ。

翌々日には近所の知り合いがやったというクリニックへ足を運んだ。

そこにした一番の理由は、検査の時に鎮静をかけてくれるので全くわからないうちに検査が終わる、と聞いたからだ。だったら怖くない。

鎮静については賛否両論あるようだが、私は割増料金があっても頼むだろう。

 

クリニックの受付で来院の意図を告げると、一般的には便潜血で引っかかった人が次の検査として受けることが圧倒的らしく、少々いぶかってる様子。

とにかく先生とお話を・・ということで、診察(問診のみ)を受けた。

「50歳を過ぎてるから、一度もやったことないならやってみてもいいかもね」てな感じで一週間後の検査が決まった。

鎮静かけることを確認し、更に胃の方も一緒にできちゃうよ~と聞いて、それは嬉しいと飛びついた。

胃カメラはもう二度と御免というほど辛いわけじゃないけど、やっぱりかなりやりたくない検査である。それが無痛でできるなら、市の検査1000円じゃなくて自費でも構わない。

 

薬局で検査当日に飲むという噂の(?)下剤をもらって帰った。

 

検査当日。

朝9時半検査予約であったため、早朝4時半に起きて下剤を飲み始める。前夜夜更かしをしてしまった上、かなり早起きだったが、緊張のためか眠くはなかった。

2時間ほどかけてゆっくりと2リットルほどの水分を摂る。(下剤1L、水1L)

てっきりお腹が痛くなって下痢になるのかと思ったら、お腹は全く痛くならなかった。(私の場合)

お腹が痛くないのに下痢、というなんとも奇妙な感覚。

後半は、肛門からまるでオシッコ(それも勢いのすごくよい)がジャーっと出る感じ。

まさしく、『腸を洗ってます』てな具合で案外爽快。

 

そして、よく聞く「下剤を飲むのが苦しい」というアレ、私は別にどうってことなかった。

ほんとのガンになったら想像を絶するような苦しい検査や投薬(による副作用)があるらしい。それに比べたらただちょっとまずい液体飲むだけでしょ、こんなのが苦しいなんて甘いわ、と思えた。大腸ガンになってしまった友人の顔も浮かんだ。彼女もがんばって治療してるんだから、私も頑張る!(たかだかこんな検査ごときでおこがましいが)とも考えながら下剤を味わった。

 

クリニックへは20分ほどかけて自転車で行った。検査後は車はもちろん自転車の運転もNGと言われたが、帰りは自転車を押して帰ります、ということで了承をもらった。

実際には全然平気だったので、帰りもフツーに乗って帰ったけど。

 

さて、検査自体についてだが、拍子抜けするほどラクだった。

まれに鎮静が効かない人もいると聞いていたので、自分がそうだったらどうしようと若干ビビっていたが、心配無用だったわ。

ベッドに横向きに寝て、先生が来て「どうですか~?」みたいなこと聞かれて「やっぱり緊張します~。初めてなもんで~」などと答えたところまでは覚えているが、あとはコロっと寝てしまったようだ。

 

始めに胃カメラをやって、そのあとに大腸カメラという順番と聞いていた。

後半の大腸の時は、お腹の中を硬いものがグリグリと動くのがうっすらと感じられた。痛いというほどではなかったが、自分の眉間に皺が寄っていた自覚有り。

前半の胃に関しては、ほんとにやってくれたのか?と疑いたくなるほど、痛いも何も全く覚えていない。こりゃなんてラクなんだと感動さえ覚えた。

 

検査後はしばらくベッドに寝かされた。鎮静からしっかり醒めるまでということだが、もっと寝ていたいほどリラックスして寝ていた。

看護師さんに起きられますか?と声をかけられ起き上がったら、どこもなんともなく正常な感じですぐに歩くことができた。

 

診察室に呼ばれ、結果を聞いた。

慢性胃炎有り。ただし治療の必要なし。

大腸には5mmほどのポリープがひとつ見つかったが、今回は取らなかったそうである。

事前に、ポリープがあったら取ると聞いていたので、なんで取らなかったんだろう?と思っていたら、「自然に取れて無くなっちゃうことがあるのでね、一年後にまた検査をしてみましょう」と医師。

なんとなくそれ以上は突っ込めずに診察室をあとにした。

勝手に思うに、良性と思われたのだろう。もしかしたら先生の言う様に、取れてしまいそうな感じだったのかもしれない。

ともあれ、こんなに楽ならこれから毎年のように検査を受けてもいいなあと思っていたところだったので、一年後、了解!である。

 

検査を受ける前日に考えたことがある。

『今日が、ガンの心配がない最後の日になるかもしれない』

もし検査で、仮にまだ『疑い』だったとしてもガンが見つかったら、そこからの人生は全く違ったものになるであろう。

能天気に『自分にガンはない』と思っていられるのも今日までかも・・・と、我ながら重いかしら?と思いつつも、こうやってガン人生が始まる人は世の中多いはずと一応覚悟をした。

 

今回かかった費用は、最初の診察時に血液検査を含めて4520円

薬局で下剤1000円

検査当日の支払い8510円

合計 14030円

 

受付で「検査当日はいくらぐらい持ってくればいいですか?」と尋ねておいた。

「ポリープを取った場合、その数にもよりますが、3~4万あれば」と言われた。

そこそこかかるわね、と思いつつ、念のため5万円を持って出かけた。

なので、ポリープを取らなかったとはいえ、8510円は安いと思った。胃と大腸両方だしね。

 

せっかくの鎮静を無駄にしたくないので、これからも胃&大腸セットで検査を受けようと思います。

 

そういえば、血液検査で何年かぶりに貧血ではなかった!

私は毎年一般的な健康診断を受けていて、貧血は毎回Eランク(要治療)。

嬉しいおまけ付きだったわ!